当園のスイカは、種まきから収穫までの6ヶ月間大事に育ててきたスイカです。
4本2果成らしという方法で栽培しており、1本の株から4本だけツルを伸ばし葉っぱ22・3枚前後のところへ実を成らします。 その後、摘果を行い最終的に2玉だけ残し、それまで無数に出てくる芽は全部取り除くという、大変手間のかかる栽培方法です。 少しでも皆様に喜んで頂けるよう努力をして作ったスイカです。 スイカの苗は接木苗です。早期栽培と連作障害を回避するために接木苗が必要となります。
穂木(スイカ)とかんぴょう(台木)を接木する訳ですが、そのとき台木の根を切り落としポット(鉢)に挿し木をします。 そういう苗を「断根挿し接ぎ苗」と言います。
スイカ(穂木)の種まき
かんぴょう(台木)の種まき
気温28℃で発芽、播種後約2週間のスイカ(穂木)
同じく2週間後のかんぴょう(台木)
ここからが接木作業!
まず(穂木)をとり、茎を約8ミリのクサビ型に、カミソリで削ぎます。
そして台木(かんぴょう)を茎約7センチ残して根を切り落とします。 これが断根なのです。 (えっ、根をのけて本当に大丈夫かなあ〜?)
台木(かんぴょう)の本葉を取り除きそこに穴をあけ、穂木(スイカ)を挿し込みます。 これで接木作業は終了。
最後にポット(鉢)に約2センチの深さで挿し木をします。 これで断根挿し接ぎの全作業終了!
地温27.5℃で約72時間後、 あ〜ら不思議 根が出始めてきます。
あとは温度、湿度、光、水分の管理をおこないますが、約2週間は母親が赤ちゃんを育てるように付きっきりの管理となります。
1回の作業で約1500本の挿し接ぎを行いその後約25日前後でほ場に定植します。
スイカ作りも大変ですが、苗作りも大変ですよ〜!